文科省も注意を促すトリコフィトン・トンズランス感染症とは?

文科省も注意を促すトリコフィトン・トンズランス感染症とは?

トリコフィトン・トンズランス感染症

水虫の原因となる白癬菌は、世界中に40種類くらいいて、日本ではそのうちの10種類ほどが、症状を引き起こしていると言われています。

 

しかし近年、南アメリカに生息していた『トリコフィトン・トンズランス』という種類の白癬菌が、国際大会で活躍する柔道や格闘技の選手によって、日本に持ち込まれ感染を引き起こしています。

 

症状は頭、顔、首、腕など、相手選手と肌が直接接触する部分に現れます。

 

2012年に中学校で武道を必修化した文部科学省は、学校で予防すべき感染症として、『白癬感染症、特にトンズランス感染症』と、名指しして対策と予防法を紹介しているほどです。

 

中学校や高校で柔道の授業がある場合や、格闘技系のクラブに所属している方は、このトリコフィトン・トンズランス感染症について、知っていただき対策と予防に努めていただきたいと思います。

トリコフィトン・トンズランス感染症の基礎知識と治療・予防

トリコフィトン・トンズランス感染症は、中学生、高校生、大学生の柔道、相撲、レスリングなどの選手によく発症します。

 

選手同士で、直接肌を接触させることで感染が広がりましたが、感染の事実が判明すると試合に出られなくなるため、テーピングなどで隠している選手も多いのが実情です。

 

学校内やクラブ内で感染者が出た時には、指導者の責任のもと、部員全員の検査と早期の治療を行うべきです。

 

集団感染を防ぐため、そしてトリコフィトン・トンズランス感染症を撲滅させるために、指導者が意識を高く持ち、前向きな姿勢で取り組まなければならない問題なのです。

 

 

トリコフィトン・トンズランス感染症とはどんな病気?

症状は主に頭部と体部に出ます。

 

顔や首には、角層がフケのようにはがれかかる小豆大の紅斑が出たり、頭部では、フケやかさぶたができる程度の軽い症状から、頭皮から膿が出て脱毛も生じるケルスス禿瘡になることもあります。

 

トリコフィトン・トンズランス感染症

(画像出典:http://www.judo.or.jp/p/28295)

 

 

治療法は?

治療は抗真菌剤の外用や内服になります。

 

皮膚科を受診した際は、柔道やレスリングなど、格闘技をやっている旨を、お医者さんに伝えたほうがいいでしょう。単なる湿疹と誤診してステロイド剤を処方して、重症化するケースは防ぎたいものです。

 

外用治療は、普通の足水虫の治療と同様に、

  • 入浴で患部を石鹸でよく洗い清潔にして
  • 外用薬を広めに塗り広げます
  • 患部は常に清潔・乾燥を心がけ
  • 症状が落ち着いてからも1〜2か月程度は薬の塗布を続けます

 

内服治療の場合は、ラミシール錠やイトリゾール錠を服用します。

 

飲み忘れのないように、しっかり管理してください。肝臓や腎臓に副作用が出る可能性があるので、定期的な血液検査が必要となります。

 

 

予防法は?

部内やクラブで集団感染を出さないためにも、普段から予防を徹底することが大切です。予防法としては、

  • 練習や試合のあとは、早めに入浴やシャワーで、体を石鹸で良く洗う
  • シャワーが無くても、水道の水で頭を洗ったり、タオルを濡らして体を拭くようにする
  • 練習や試合で着用した衣類は、必ず洗濯する
  • 部員同士で衣類、タオルなどの貸し借りをしない
  • 練習や試合の前後には、体育館や道場の床や畳、マットなどを良く掃除する
  • 湿疹や紅斑が認められる生徒は、速やかに皮膚科を受診させ原因の究明を行う
  • トリコフィトン・トンズランスへの感染が判明した場合は、練習や試合への参加を中止させる
  • これらはすべて指導者の責任において指導されなければならない

 

部員同士でお互いにチェックし合うことで、早期発見、早期治療に努めることが大切です。

 

 

まとめ

このように中学や高校での部活動は、いろいろな感染症へのリスクが付いて回ります。

 

基本的には、菌が自分の皮膚に付着しても、角質層内への侵入を防ぐことで、症状の発症は抑えることができますので、毎日入浴して清潔にすることと、できるだけ乾燥状態にしておくことは、押さえておいてください。

 

ただし、柔道やレスリングなどの格闘技で、体に傷ができている場合は、そこを弱点として通常よりも早いスピードで症状が出ることもあります。

 

症状に気が付いたら、速やかに病院に行って、感染を広げないような意識を常々持っておくことが大切です。

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